めまいについて
「めまい」が発症した場合は、受診した病院で、緊急性のあるめまいか、そうでないかをまず判断します。脳血管などの、頭部疾患由来である可能性が低い、と判断されれば、一安心です。
めまいとふらつきは、病名を分けて取り扱うことが多いです。
それぞれが、違う原因で起こることが多いからです。
英語でもめまい(vertigo)ふらつき(dizziness)とわけて使います。
症状での大きな違いは、『めまい』は回転性めまいといわれる、いわゆるぐるぐる回るという状態をさします。
回転する椅子に乗って、ぐるぐる回された後の感覚で、極端な場合は立てなくなります。対して『ふらつき』は、非回転性めまいと表現され、文字通り、フラフラするという感覚で表現されます。難しい用語で「視覚体験運動の異状」というのですがなんのことかよくわかりませんね。(苦笑)それだけ医者としてもはっきりと表現することが難しい状況なのだといえます。
理由は、原因が非常にたくさんあるからとも言えますが、患者さんにとっては”目が回ります”という訴えが全てかもしれませんね。