むぞか?
院長の時々日記
ずっと気になってたAMX天草エアライン『ミゾカ号』に搭乗
ボンバルディアから更新の二代目はATR社製です。
48席のコンパクトなリージョナル機ですが、一日10フライトもこなす働き者。
DHC機に比べずんぐりした感じで、脚が横に踏ん張って、更にイルカを連想させ”みぞか”感、満載ですね。
離陸は少しじゃじゃ馬な感じで、離陸時の加速がダイレクト。脚が短いせいか滑走路の振動がモロでアトラクション的なテイクオフ。
天気が良かったので、素晴らしい遊覧飛行、3000m弱の低い巡航高度もあって高速道を走る車列が、あたかも蟻の行列のように近くに見えます。
巡航飛行中は本機の”ウリ”である静粛性を結構、実感できました。
福岡から天草まで35分の飛行時間。
陸路だとタップリ3時間以上かかる道のりもあっという間です。
アプローチで滑走路に斜めになったまま入ってゆく機動性、軽快性も小型機ならではの体験です。
今回の旅の最大の目的は潜伏キリシタン関連遺産の集落です。
大江天主堂は直接の遺産群には入っていませんが立派な教会で訪れる価値が有ると思います。
寺社、神道が共同で庇護したとされる、次の崎津集落から車で10分ほどの場所。
守り通されたことは喜ばしいのですが、長年の指導者の不在で教えは徐々に変化を遂げます。
本来のキリスト教とは変質した事が弾圧を免れた大きな理由であったのは歴史の皮肉でしょうか。
…ところで
AMX機の愛称”みぞか”は天草の方言で“可愛い”を意味します。
長崎では”みじょか”ですね。
おなじ”みぞか”が福岡は院長の近隣では”むぞか”と言い習わしますが、ほんのお隣では”むぞか”は”可哀そう”ちょっとむごい的な意味と、地区で随分ニュアンスの違うことになります。
なんせ「可愛い子だ」のつもりが、お隣では「可哀そうな子だ」ですからね…。