でっかいどう
院長の時々日記
GWの貴重な休みは、北海道に行かせていただきました。
全く初めての場所から、30年ぶりに訪れるところまで。
午前4時半に小樽に上陸しましたが既に夜明け後。
しかし、運河も余市蒸留所もまだ眠っていますので、積丹半島を経由してから神威岬へ、早速?強風で岬の端へは行けずに手前で引き返すことに。
天気だけ見れば極めて良好に見えますが、地形上も有って、いや風はすごかった。
幸い気温は高く、この日沖縄より高い日本最高気温25度は、北海道で記録されていますので、いくら風が吹いても凍えることはありませんでしたがそれにしても強烈と言っていいような風で、もともと女人禁制のこの岬、早速の北の大地の洗礼を感じました。
どう見ても富士山の羊蹄山。
標高1898mの山はまだまだ雪に覆われています。
ふもとの木々も緑には程遠く、耕され畝を作った畑の脇には大量の残雪が積まれているところも多数です。
木々の芽吹きは本土に比べれば、今一つ,緑はそろっていませんでしたが、フキノトウは芽を出し終わって、ちょうど水芭蕉があちこちで咲き誇っていました。
「夏の思い出」の唄で尾瀬の代名詞のような旅情をくすぐる花なのですが、北海道では本当にいたるところに群生しています。
北海道の人が水芭蕉に持つイメージと、我々が唄で感じてきたイメージは相当なギャップが有るんだろうなと思うようになりました。
北海道イメージと言えば、”でっかいどう”で、真っすぐな道。
直線で10キロを超える道はザラですが、はるか10キロ先まで見渡せるポジションがたくさん有るかと言えば、疑問形でしょうか
この道はゆうに20km以上の直線道路ですが、高低差その他の関係からか、ものすごくまっすぐに見渡せます。
通称”天に続く道”というらしいです
パンフレットやガイドブックで見た限りでは、それほど大したことの無いだろうと思っていました。
直線が20数キロ続く斜里のこの道は向こう側からこっちに向かって走ってきたときには気づきませんでしたが、この位置から見て初めて、きわめて直線が強調されるようなポジションとなるようです。
北海道のイメージとしては最高の道路でした。
イメージと言えば、ドライブ中幾度となくシカの姿を目にしました。
丁度小鹿が大きくなりかけて走り回っていますが、お尻にフワフワの毛を付けていて、応援の時に振り回すポンポンの様に、走るとフサフサ揺れます。
とてもかわいいので、見つけるたびに車を止めて眺めてしまいますが、地元の農家の方にとっては、可愛いどころでは無く、大事な牧草を食い荒らす害獣そのものなのですね。
そして知床の入り口付近には、道のごく近くにヒグマの姿まで。
近くと言っても橋の欄干越し川向こう数百mは離れていましたけれども、クルマがどんどん通るごく間近であることは間違いありません。
100㎏は優に超しそうな体格で悠々と歩き去ってゆきました。
根室の看板は、信号の横の地名、町名まで日本語と英語の表記のほかにロシア語も記載されていました。
勿論、全ての地区の看板で併記が有るわけではなく、ロシアの来訪者が多い地域だけなのでしょう。
院長が気づいたのは、稚内付近と、根室付近でした。
稚内近郊の港からは利尻富士が良く見えました。
まだ、かなり山の低部まで雪に覆われていて、利尻は観光のシーズンを迎えておらず、6月の花のシーズンが待ち遠しいのですが、この時期の旅行では訪れることは見合わせました。
幸いと言うか結構な風が吹いており、離島向けの船の運航は結構怪しいものが有ったようです。