我慢の時…
院長の時々日記
画像はNHKより
昨年7月に打ち上げられた火星探査機から火星探査車パーシビアランスが切り離され、㋁19日に火星に無事着陸しました。
NASAから数十ギガに及ぶ詳細な『恐怖の7分間』の動画が公開されており、どんなCGよりも迫力のある画像でした。
素人の私には、現在の火星の環境はどんなにタフな生物でも生きてゆくには到底無理ではないかという、過酷な環境に思われます。
アメリカはこれまで火星探査に2兆7000億円の予算を投じており、今回の原子力電池を搭載した、重量約1tの探査車だけでも開発費は数千億とされます。なぜそこまで?という疑問を通り越して、画面からは熱気が伝わってきます。
この一年、日常が、一日一日が、新型コロナをやり過ごすことに明け暮れている我々には、到底現実の事とは思えない、不思議な感覚さえします。
地球時間二年(火星の一年)の火星での活動中、500グラム弱の火星のサンプルを採取しますが、活動後保管されたサンプルは2028年欧州宇宙機関(ESA)の火星探査ロケットが回収に向かう計画です。携えられたサンプルは2031年ころ地球に帰還する計画とされますので、壮大と言うかパーシビアランス(忍耐)の名前の通り、実に息の長い探査であるということに改めて気づかされます。