追悼 松岡直也さん
オーディオ・音楽関係
院長のリファレンス 『Fall on the Avenue~見知らぬ街で』
「太陽がくれた季節」、「ミ・アモーレ」なんて、もう知ってる人の方が少ないかな?
ジャズ、ラテンミュージシャン(というジャンルじゃ収まりきれない方でしょうか)の松岡直也さん。
平成26年4月29日に亡くなりました。ジャケットやHPでのわたせせいぞうさんのイラストとのコラボが印象に残ります。
通常、オーディオ機器の聴き比べをするときなどは、何枚か自分のものさしとも言うべき「リファレンス」なるソースを選択します。
私は必ずこの『Fall on the Avenue~見知らぬ街で』を1枚加えます。
バランスは秀逸。
キレのある高域、中低音がよくしまっていて、ユニットの素性がよく現れるソースだと思います。
(一般的?にはリファレンスソースはイーグルスの「ホテルカリフォルニア」が有名ですね、理由はあるんですが、なぜか…。)
巷でいう、CDのリファレンスソースは、なぜか1980年代以前のCDが結構多いですね。
これは世界初のCDが販売されたのが1982年であることに関係があるのではないかという話は置いといて…
グールドの「ゴールドベルグ変奏曲」(2回目)は1981年、「ホテルカリフォルニア」も70年代のソースです。
伝説の好録音ディスクの「The Dark Side of The Moon」は72年録音、邦題はなぜか「狂気」!
マイルスディビスの「Kind of Blue 」なんて、たしか1950年代の録音ですよ…。
最新版はデジタル・リマスターという触れ込みはあるでしょうが、軒並み最低30年近くはたってますので、そのあいだの、楽曲の音楽的な発達、録音技術の進歩はなかったのでしょうか?院長が知らないだけなのでしょうが、まあこれで事足りるというのが現実ならばオーディファンとしてはちょっと淋しい限りなのですが。
もっとも最近は、「CD」はおろか「ダウンロード派」も過去の話になりつつあり、もはや『ストリーミング再生』の時代ですから、院長のような、アナログ(アナクロ)人間は消え去るのみ?
話が変な方向に行きましたが、改めて…合掌