「今年の」秋の花粉症
院長の時々日記
秋は結構花粉症が”キツイ”季節です。こちらもご参照ください『花粉症は一年中?』
左はカモガヤ、下はホソムギ
…ホソムギのアップ
イネ科の雑草の特徴は、その名の通り、葉っぱが、稲のようにスーッと伸びて細長いことです。
今年は特に、
①上の、夏の花粉(イネ科の雑草)、が残っている状況で、
②下の、秋の花粉(キク科)が飛び出し、
③季節は秋の状況(寒暖の差が激しくなってきた)で体調がついてゆかず
…の”三重苦”の状況ではないかと考えられます。
左はブタクサ、下はオオブタクサ
ヨモギ
秋は通常ならば、イネ科は終わっている季節です。
先日『集団で鼻症状、体調不良者続出!異常事態?』のニュースの見出しがありました。
結局、病院で検査したら、草刈などによる『イネ科のアレルギー反応』によるものと判明したようです。
エー?「キク科」じゃないの?と思ってしまいましたが、今年は上記のトリプルパンチが多く出ているようです。
時節がら、風邪じゃないの?と思われることもあるでしょう。
風邪は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの鼻症状以外に
◎ノドの痛み
◎熱発
◎倦怠感、関節痛、食欲不振などの全身症状
等を合併しますので、上記症状の有無は、両者の鑑別の助けになります。
但し…
アレルギー性鼻炎は英語で 「Hay fever 」と言います。
『Hay』;枯草、干し草の意味です。
『fever』;熱、発熱 ですね。
日本語でも「アレルギー性鼻炎」はこの直訳で「枯草熱」と呼ばれることがあります。
枯草(かれくさ)の時期に、「風邪」ではない、鼻がグスグスする、ちょっと熱発するような症状が出るものを総称したわけです。
確かにアレルギー性鼻炎でも、多少の熱発、全身症状は出ることが有りますので、この時期の体調不良は判断が”微妙”です。
詳細な診断は医療機関にご相談ください。