「Oh Weh…」
院長の時々日記
「Oh Weh…」(なんてことだ…)
1945年広島に原爆が投下されたことを聞いたアインシュタインはドイツ語で、こう呟いたといわれます。
アインシュタインは、ノーベル賞受賞の年に来日し40日間の滞在中に日本各地で講演を行い熱狂的に迎えられ、親日の思いを強くしたとされます。
回想には最大級の賛辞が見られ、「地球上に日本のように、謙譲、篤志な国民が存在して(中略)私はかくの如き純真な心持の良い国民に出会ったことはなく、(中略)日本は絵の国、詩の国であり日本国民がむしろ欧州に感染しないことを望む。」日本を愛でつつ、一方で軍備にいそしむ、かの国を気にした様子が見てとれます。
原爆が実用化されて、あまりに有名なE=mc²の質量公式が、核エネルギーの基礎になっているという思いが生涯付き纏ったといわれますが、今の日本をみたアインシュタインの感想は…、あんまり聞きたくないですかね…。
…ところで
アインシュタインはナチスの原爆製造を懸念し、アメリカ合衆国大統領あての核開発に関する”手紙”に確かにサインしましたが、ヒロシマ、ナガサキの原爆製造とは無関係です。
様々な文書からは、”徹底的な”平和主義者の彼は秘密が守れない恐れがあり、原爆開発にはむしろ”邪魔であろう”とすら結論されています。