ヤマハ NS-5000|大牟田市の耳鼻咽喉科立石医院

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オーディオ・音楽関係

ヤマハ NS-5000

オーディオ・音楽関係

『ヤマハ NS-5000』の試聴会に出かけました。

YAMAHAのフラッグシップスピーカー。

新素材で統一したスピーカーユニット、吸音材を使わない独自の構造で内部の音響反射をコントロールしているとのことです。

以前 NS-1000Mを使っていましたが、デザインは彷彿とさせるものが有ります。
さすがのピアノブラックの艶。銀色で統一されたユニット、ウーハーの、のっぺりしたデザインがちょっと気にならないでもありませんけど、郷愁のせいか、フラフラと出かけました。
価格はペアで150万!!と、ウーンと思わせられるような面もあります?

 

メーカー担当の方の、”NS=ナチュラルサウンド”への、熱い思いが試聴会の前に有って、色々と不慣れな院長は、雰囲気負け?して、写真も撮れず”下品”なソフトは出しづらく。

…で、試聴会の流れに沿って、聞きなれたCDの、ピアノを中心にした楽曲を主に鳴らさせてもらいましたが、音質は自分のダメ耳を棚に上げて、誤解を恐れずに言えば、高域から低音まで、万遍ない、ウルトラナチュラルスムーズな音質と感じられました。

私の耳にはちゃんとスピードはそこそこあって、ピアノの弦の響きはかなりリアルに再現しているように思われましたが、お店の方?お客さん?には、スピードがまだまだ的な言い方をされる方も居られましたが、ナチュラルサウンドとしてそこまでスピードを求めると少し違う方向、というか耳にキツイ感じが出るのではないかと、自分の勝手な意見。

ユニットは、ミッドとツィーターが”ソフトドーム”と銘打たれるように振動板が柔らかいドーム状です。
試聴機の振動板に小さな傷があったので、音質は大丈夫ですか?(下記参照)と聞いたところ。
どーぞ、どーぞと触らせてくれた振動板は、本当にやわらかく、まさに布の感触でベコベコと凹みました。
直下にプロテクターもあり、簡単に復元しますが、この素材でこんなにしっかり音が出るのが不思議です。

 

 

 

ザイロンは世にある繊維素材としては現時点で最強を誇りますが、紫外線に弱い特徴があります。
原糸は黄色っぽい色をしていますが、光の存在下では見た目はあまり変わらずに、急速にナイロン程度まで強度を下げてゆきます。

どんな素材なのか見てみたい!という方は、釣り具の量販店にお出かけください(笑)

じつは釣り道具の世界は、最先端素材の宝庫なんですね。

カーボン繊維はいうに及ばず、タングステン、カーボンナノチューブ、ケブラー、サイファー、ボロン繊維など、少し知識の有る方が聞くと、あれ?と思うような航空宇宙素材までが、様々な形で、いちはやく実用化されているんだと感じる分野ではないでしょうか。
しかも大自然の中で”野生動物”とファイトするため、口うるさいユーザーさん達から、重い、折れた、切れた、壊れた、(道具のために)獲れなかった、というクレームを出されないように、常に進歩しながら実績を出すことが求められる、メーカーさんには結構タフなフィールドと思います。

上記のザイロンの根付け糸は黒く染色されていますが、元来染色されにくい素材のため色素は簡単に剥落し黄色い原糸が現れて、速やかに(ナイロン程度まで)強度が落ちてゆきます。

ユニットのドームは特殊な合金が蒸着されているとのことですが、有機繊維に低温(数百度)で蒸着(メッキ)できる金属の強度とは果たして…。
一旦蒸着面に傷が付けばその部は強度をさげることになるので、音質に影響が出るのではないかと心配しての質問でしたが、まあ私ごときが口にする心配ではありませんね(笑)

…で

お約束?ではありませんが、このスピーカーに適合するシステム(お値段)はどんなものでしょうか?と問えば。

確かに一昔はスピーカーの価格と同じかそれ以上のアンプでないと性能は発揮できないということがまことしやかに言われましたね…と。
今日のシステムはアンプが A-S3000なので47万です(十分に高額なような…)が、十分な音が出ていると思いますと(確かに…)。
…ま、SACDプレーヤーと合わせると100万弱でしょうか…。

振動板、チューニング、能率などからすれば、更にずっと手ごろなシステムでも納得の行く音質はキッチリ手に入れられると思いますと…。
…まあ1000Mの手強さは無いでしょう…と。
(※1000Mの鳴らしにくさ?はメーカーさんも苦笑いしながら、当時数十万位のアンプでは素直に鳴ってくれませんでしたよね…と…確かに…)

試聴会の雰囲気に気おされして、低音の豊富なソフトを鳴らし損ねて、極低域のチェックが”未”ですが、とにかく高域から低域まで、どこにも突出や、過度に膨らんだ感じがなく、切れ味も好感が持てて、滑らかでかつ繊細な非常に気持ちの良い音を響かせてくれていました。

…そうですね、クセというものがあまり思いつかないようなそんな音質のように感じました。

…あ、クセが無いというのは決して悪口ではないですよね?念のため…(笑)

2017.9月

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