アスピリンは『ピリン系』ではありません。|大牟田市の耳鼻咽喉科立石医院

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耳より情報

アスピリンは『ピリン系』ではありません。

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ご存知の方は多いと思いますが念のため…

アスピリンはピリン系の薬剤では有りません。

「ピリン系」とは、主にピラゾロン系と呼ばれる骨格を持った薬剤の総称として用いられます。

名前の最後に「…ピリン」がつくので、勘違いしてしまうのです
ピリン系とアスピリンは構造が異なり、違う系統の薬剤です。

『ピリン系』はメチロン(注)、SG顆粒(セデスGのジェネリック)が代表薬剤です。

含まれるピリン系の成分は

アンチピリン
アミノピリン
イソプロピルアンチピリン
フェニルブタゾン 等が代表です。

”本物”の『ピリン禁忌』『ピリンがダメ』な方は、アスピリン、ロキソニン、ボルタレン、ポンタールなど、まとめて「NSAIDs」と呼びますが、これらの薬は、問題ないはずです。
患者さん自身も、正確に把握してない場合があります。

痛み止イコールピリン系⇒”あぶない”目にあったら、自分は”ピリンがあぶない”と思い込んでしまうという構図はありそうです。

無理もありません、ネットで得られる情報でも、結構”えっ?”と誤解しそうな記述が相当あります。
あふれる情報の中から、自分に必要な正しい情報のみを選び出すのは現代では至難の業と思えます。

もしかしたら医者サイドでも、正確に「ピリン禁忌」を説明できる人はそれほど多くないのかもしれません。

厄介なことに、ピリン系ではない、上記のNSAIDsと呼ばれる鎮痛剤にもそこそこの似た副作用が有るものですから、話が更に複雑になります。

『ピリン系』の薬剤を含む市販薬はそれほど多くないのですが、古くから残っている薬は、良く効く薬である、という傾向があります。
そして、良く効く薬は副作用にも注意が必要というのも、一面の真実です。

ピラゾロン系「ピリン系」の薬もその傾向が有り、副作用はやや多くとも、確かな”ファン”は多くいます。

…おまけ

本家「セデス」のバリエーションです。

セデスファースト;ACE処方
新セデス錠   ;ACE処方
セデスハイ   ;ピリン系含有
セデスハイG  ;ピリン系含有
セデスV    ;ACE処方

ここでも、似た名前に、違う含有成分、違う名前に、似た成分、まあ消費者も間違えるのも無理ないよね…。

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