消炎鎮痛剤の副作用
耳より情報
訴えの数が多いのは胃腸症状ですね。
個人差が大きいですが、概して、なぜか日本人の胃腸は消炎鎮痛剤に弱い傾向があります。
アセトアミノフェンは一番胃腸症状が少ないです。
子供さんの場合は副作用が少し複雑ですが、幼少期は「アセトアミノフェン」単剤、一本槍、が安心で正解と思います。
大人の使う、一般的な消炎鎮痛剤を量を減らして使うようなことは、子供の体温を下げ過ぎたり、肝臓に過度の負担をかけることになりますので、止めた方が良いです。
また、前述のように「アセトアミノフェン・主剤」と言われる合剤が沢山有ります。
確かにアセトアミノフェンがメインなのですが、多くは『ACE処方』と呼ばれ、他の薬剤との合剤です。
「アセトアミノフェン」を強調していますが、我々も間違いかねないほど、紛らわしい表記が多いです。
「ACE」処方の薬は子供さんは出来れば避けるほうが安心と思います。
服用に慣れた方以外は単剤に比べ、胃腸症状などに注意が必要でもあります。
消炎鎮痛剤で…
※一番怖い副作用は、ショック症状です。
頻度は少ないのですが、特にアスピリンの使用で発症すると重篤です。
もちろんアスピリン以外の消炎鎮痛剤でも起こることがあります。
特に注意が必要な方は、元々喘息体質で、以前にも消炎鎮痛剤で、副作用の症状をきたした事のある方です。
最悪は致死的になりますので、厳重な注意が必要です。
…おまけ
有名なお薬”バファリンに”はたくさんの商品が有ります。主なものは…
●「バファリン」 ;アセチルサリチル酸(アスピリン)
●「バファリンプレミアム」;イブプロフェン+アセトアミノフェン
●「小児用バファリン」 ;アセトアミノフェン
困ったことに全部主成分が違います。
名前が『一見同じ』だから、親のを子供に半分飲ませちまえ…は止めたが良い理由がこの辺にもあります。
子供に安心して飲ませていいのは、「小児用バファリン」(アセトアミノフェン単剤)だけです。
商標として有名だから、会社が使いたくなる気持ちは分かるのですが、院長(医者)としては、全然違う薬に同じ名前!?としか認識できないので、わざわざ、間違わせるため?危ないじゃないか!としか思わんのですが…。