ヒトの脳神経は12対
からだの雑学・あれこれ耳より情報
脳から直接出た”大事な”神経が、頭頚部に12本の枝を出しています。
嗅いで視る動く車の三つの外、顔耳咽は迷う副舌
語呂でもなんでもないかもしれませんが、12神経の覚え方です。
”覚え方”はほかにもいくつかありますが、院長は今でも、患者さんの脳神経のチェックをするときは、これを口でブツブツ指折り唱えながらチェックしてます。
三つ子の魂…、って奴でしょうか。
脳神経12本の内、”視る”に関するものが、四本もあります。そのほかは…
匂い…一本
聴く…一本
味覚…二本 なのでやはり、”見る”という感覚は”優先”されているのかなと思わされます。
味覚の神経は、”専任”ではなく、”兼任”が二本…ですね。
舌の前の方の味は、顔を動かす「顔面神経」、奥は「舌咽神経」が兼任しています。
他の動物では、繁殖に必要なフェロモンを専門に感じる神経が加わる事があるなど、脳神経は、やはり生存や、種族保存に必須な神経が集まっている、と言えそうです。
ただ、んー?と思う神経が一本無きにしも非ず…。
第Ⅺ(11)番の副神経の作用は、「肩をすくめる、首をスジばらす(胸鎖乳突筋)」です。
手術の時も、「保存できないから切っちゃおうか…?」って割合あっさり言ってたような…。
うーん…、脳神経だから、やっぱり重要なんだろう…
…おまけ
脳神経は、一般的にはローマ数字で、表記します。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ、Ⅺ、Ⅻ…以上、12脳神経です。
臨床の場では、ローマ数字が単独で使われた場合は、脳神経の事を表すと判断することが多いです。
ところで、どーでもいいかもしれませんが、上記のローマ数字には現在我々が使う”0(ゼロ)”という”考え”がありません。
何も無い事を表す、”ゼロ”という概念を数字として組み入れたのは、千数百年前のインドの”大発明”ですが、これを境に数学上の考え方が大幅に変化して、飛躍的に、数学の”世界”が広がったのでした。