オトナの急性中耳炎の耳だれ
耳より情報
※以下は上記と重複する内容があると思いますが、ご了承くださいね。
大人の方で急性中耳炎になった場合、以下の状況で 『耳だれ』が出ることがあります。
①鼓膜切開をしたとき
②自然排膿したとき
①は耳鼻科で切開をしてもらったときですが、②は「中耳腔」の圧力が上がって、自然に鼓膜に小さな穴が開いて内容物が出てくることです。
「中耳腔」の周囲には”蜂巣”と呼ばれる、骨の空洞がたくさんあり、大きいときにはゴルフボールほどのスペースを作ります。
(下の写真を参照してください)
⇒レントゲン写真で『蜂巣』は下の”大人の滲出性中耳炎”のミドリ丸の中の模様のように見えます。
『蜂巣』は本来急激な気圧の変化や、炎症に対応しているのですが、正常な状況を保つことが出来なくなったときに中耳炎がおきて、このスペースの中に膿や浸出液が貯まるわけです。
子供の耳に比較してより大きなスペースを持つ大人の蜂巣は、元来炎症に強いのですが、一度炎症を起こしてしまうと、治りにくいのはこのスペースの大きさが逆にわざわいするからです。
スペースが大きい分、たくさんの貯まった膿や滲出液が出てきて、時に文字通りドクドクと脈打つように、あふれて出てきますので、ティッシュなどを当てて、頻回に取り換える必要がある場合も有ります。
痛み以上に、うっとおしく、不気味で不愉快な状況ですが、”汁”が出てくれたほうが痛みは治まる傾向に有りますので、手持ちの痛みどめなどを服用の上で、できるだけ近いうちに耳鼻科を受診してください。