中耳炎は”癖”になりますか?
Q&A耳より情報
「癖になる」の表現は定義することが難しいのですが、外来でよく聞かれます。
”癖”と言ってよいのか、中耳炎になりやすい条件が、あると思います。
・ハナミズを垂れている。
・よく風邪をひいている。
・集団生活(保育園・幼稚園)が始まった。
これらは単独であったり、いくつか重なったりします。
急性中耳炎は、痛み、耳漏(みみだれ)、などの強い症状は、多くは数日で沈静化しますが、鼓膜の奥の炎症は数週単位で残ることが有ります。
数日の治療で日常生活は通常の状態に戻れることが多いのですが、再発の可能性は確かに頭の片隅に置いておく必要はあります。
…そして
保育園や、幼稚園が始まると、初めての集団生活で周囲の子供達や”先輩達”から、様々な”菌”をもらうことになります。
小さくして早くから保育園に行き始めた子供さんほど、風邪をもらう頻度は多いようです。
特に最初の一年程度は、親御さんも「なんのために保育園に行っているのか分からない!」というくらい“カゼ”ばかり引いて、ハナは垂らす、咳は出る、痰はノドはゼロゼロいう、おまけに中耳炎…、となるかもしれませんが、「集団生活を経験した幼児は、将来免疫力が強くなる。」とも言われます。
親御さんとしては、我慢の時期かもしれません。