夜間、休日 急性中耳炎が疑われるとき・家でできることは?
Q&A耳より情報
日中の時間帯で、医院が開いているときは問題ないでしょう。
夜中に耳を痛がることが多いのは、寝るため横向きになって、中耳に血流が増えるため。が大きな理由と考えられます。
じゃあ、起こせばいい、と言えばそうですが、病院に走る前、痛みが落ち着いて再び横にする前に、やるべきことがあります。
痛みどめの常備、そして早めの使用をお勧めします。
子供さんの痛みどめ、熱さましは現在ほとんど一種『アセトアミノフェン』のみです。
カロナール、コカール、アンヒバ 、市販は小児用バファリン などの商品名です。
この薬に対する、アレルギーなどなければ、痛みに関しては早めに使用して良いと思います。
使用量は体重(kg)×10mgです。
たとえば 体重10kg×10=100mgです。
体重15kg×10=150mgです。
剤型は、坐剤が特におすすめです。
理由は飲ませる手間がいらず、効果の発現が15分程度からと、速いからです。
⇒痛み止めの話は詳しくはこちらをご覧ください。
中耳炎の痛みはかなりつらく、大人でも、トラウマになりかねない、辛い痛みです。
中耳炎のガイドラインにはいろんな処置、治療が書いてありますが、院長はまず痛みを積極的に取ってあげるのが一番と思います。
その後の治療は、様々と思いますが、夜間などの急激に痛みで発症した中耳炎疑いの子供さんに、至急でできることは多くはないと思います。
明らかに痛み(耳)を訴えて、中耳炎が疑われるときには、小さいお子さんだったら、起こして抱っこしてあげて、耳を冷やすのも良いでしょう、痛み止めの坐薬をいれて(薬を飲ませて)効果がでるまで、あやしてあげてください。
痛み止めの効果は4~6時間程度持続しますので、2回目の投与はこれを過ぎる頃となります。
翌日は出来るだけ早くに、耳鼻科、小児科の受診をしましょう。
中耳炎に限りませんが、小さな子供さんの感染症は、経過が急激なことが多くあります。
正常だった鼓膜(中耳)が数時間で破裂寸前まで腫れあがることが、珍しくありません。
中耳炎の、特に痛みの処置に関しては、積極的な鎮痛剤の投与は行ってよいと思います。