抗インフルエンザ薬
耳より情報院長の時々日記
抗インフルエンザ薬には、色々な種類が有ります。
多くは、インフルエンザウイルスの増殖を抑えて増えないようにするものですが、新薬の“ゾフルーザ”はウイルスそのものを、攻撃してやっつける作用があり、これまでのものとは作用機序が異なります。
…で、詳細は難しくなりますが、敢えて”普通”のインフルエンザなんぞに使うシロモノではない!という先生方も居られます。
開発の経緯や出自を問えば、インフルエンザよりもさらに凶悪なウイルスに使用して然るべき効果を持っている可能性がある薬なのでヘタに濫用されて、ウイルスが耐性を持つと後々厄介なことになるのではないかと心配されての発言です。
治療薬が増えるのは良いことで、医療者側の選択肢が多くなるのですが、取捨選択ではありませんが、患者さんの症状を見極めて的確に投薬を判断することがさらに求められます。