アマビエ vs ペスト医師
院長の時々日記
最近話題の妖怪「アマビエ」
災厄、疫病を予知する半人半魚の妖怪ですが、払う能力も有るということで最近登場の機会も多いようです。
厚労省のTwitterから
…お上からお呼びがかかるとは…
ゲゲゲの鬼太郎では結構登場頻度は多かったキャラの様ですが、そんなに”重要な役回り”とは意識していませんでした。
失礼しました。
医療者側から行けば、コッチの方がなじみ深い?
ナショナルジオグラフィックより転載
17世紀のペスト医師の”肖像画”
蠟引きされたマント、帽子、皮手袋に靴、手にした棒はペスト患者に直接触らないための診察道具、マスクには観察窓(ゴーグル)が有り、クチバシの部分はハーブやスパイスが詰め込まれていて、悪い空気はこれを介して浄化されるという、ペスト時代の完全武装の防護衣姿です。
現代の防護衣との共通点に驚かされます。
ナショナルジオグラフィックより転載
仮面舞踏会などでよく見る鳥のマスクの原型がこのペスト医師ですね。
我が国のアマビエ様とどちらが先か?などと野暮な事を言う気持ちは毛頭ありませんが、古から災厄に苦しめられてきた人類にはやはり共通の感覚が生じるのだと思います。