”鳴き砂”の浜
院長の時々日記
志賀島の”根元”の玄界灘側に「志式神社」があります。
農業と漁業の神様が祀られますが、ここの浜辺は「鳴き砂の浜」です。
砂が”鳴く”必須条件は綺麗な海であることと、近くに川がなく、砂の粒状と成分が均質なことなど、日本でも数少ない貴重な浜の一つです。
…なんで「鳴き砂」(”鳴り砂”と呼べ、という人もいますが…)の話題といえば
今日は釣りに行ってなーんも釣れんかったので、ネタの置き換えです(笑)。
漁港が浜のはずれにあるのです。
その昔、この浜で遊んだことを思い出して寄ってみました。
遠くに見えるのは志賀島の”先端”です。
上空を福岡空港を発着する飛行機が頻繁に往来します。(右上の黒い点はゴミでなく飛行機)
九州随一の百万都市のすぐそばに、鳴き砂の浜がある。なんと素晴らしい!
と感動するのは私だけ?
志式神社の裏手に位置する浜ですが、神社には駐車場がありません。
土地勘の無い我々は車を停める場所にたどり着くのが結構大変です。
砂の乾いたところを見つけ、表面を手でサッと素早く払うようにこすると、”キュッ”や”キョッ”という音で砂が”鳴き”ます。
「海の中道海浜公園」もいいけど、院長は、松林を散歩して、こぼれ松葉をかき集め、童のように日がな一日過ごすのも好きです。
…ところで
キレイが必須の鳴き砂は、夏になって気温が上がり、水温が高くなると、水中の不純物が増えて、鳴きづらくなることがあります。
そうでなくとも、水質の低下のせいか、最近この浜の砂は鳴きにくくなったと言われます。
今日はよく鳴いてくれていましたが、興味のある方は、気温(水温)が上がりきらない頃までに訪れるのが”吉”かも。
…オマケ
鳴き砂の条件は粒状の均一性です。
写真のように、この浜の砂は石英の砂粒が均一の大きさに揃っています。
院長がビックリしたのは、これが”ただのコンデジ”の『顕微鏡モード』での写真なのです。
もっと”本気”で撮ると、砂粒はまだこの数倍くらいにまで拡大できます。
院長の通常の一眼では、マクロレンズでも撮れる写真はこんなものです。
”コンパクトデジカメ”で近づけて、撮るだけ…。
それでなんでこんなに顕微鏡のように撮れるのか…。
撮れて嬉しいけれど、なんだか納得いかないような…。