補聴器買うのは、メガネ屋さん?補聴器屋さん?
耳より情報
補聴器の相談に来られた患者さんから、よく聞かれる質問です。
これはちょっと断定は難しいのですが、前述のように『餅は餅屋』であろう、というのが、院長の基本的な立場です。
補聴器は、補聴器屋さんで買いませんか?ということです。
おそらくほとんどの耳鼻科さんはこの立場ではないでしょうか?
ただし、現実的な数字を言えば、大牟田では補聴器の専門店は2軒ですが、眼鏡店は20数軒あります。
少なく見積もって、メガネ屋さんの半分が補聴器を扱うとしても、患者さんは選択に迷うかもしれませんね。
そもそも、メガネ屋さんで補聴器を扱うのは、来店年齢の重なる(老眼鏡を買う)お客さんに(よければ)買ってもらおうという発想から始まったと考えられます。
勿論、とても補聴器に力を入れていて、「認定補聴器技能者」と呼ばれる特別な資格を取った専任の人が常駐しているお店、頻回のメンテや細かい対応を苦にしない、良心的なお店は安心して補聴器の製作を任せられると思います。
当院では◎問診◎耳垢の有無、◎中耳炎の有無、◎外耳道の状態、◎聴力検査、◎言葉の聞き取り、◎装用至適耳、これらをチェックしたうえでの◎装用の可否を判断して、◎専門店に紹介、することになります。
…おまけ…ではない、補足かな?
補聴器は、お店も商売でしょうが、患者さんにとって、必要以上に高額の機器は不要でしょう。
その意味で補聴器店にも意見の言える立場を保つことが、耳鼻科にとって重要だと言えます。
…ですので、当院では紹介状でお金がかかることはありません。補聴器屋さんから、リベートを受け取ることも有りません。
(あらためて言うと、なんだか言い訳みたいですね(笑))
耳鼻科があくまで中立の立場として、患者様によりよい補聴器を購入していただくためという姿勢の現れとご理解ください。
もちろん紹介状は馴染みや行きつけの眼鏡屋さんがあれば、そこに提出いただいても結構ですよ。