酒は百薬の長?…ではないというお話|大牟田市の耳鼻咽喉科立石医院

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酒は百薬の長?…ではないというお話

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これを書くと友達なくすかもしれませんが、医者として辛いところです。

「人と人との潤滑剤」、「百薬の長」、かとおもえば「キチガイ水」これだけ上げたり、下げたりの表現をされるモノも珍しいかもしれません。

ただし、薬との併用のように医学的見地からは、アルコールは決定的に分が悪いですね。

理由は簡単、特に体調のすぐれない人に、アルコールは良い作用をもたらすことが無いからです。

医者は、人の病気を扱う仕事ですので、医者サイドから、病気の人のアルコール飲用に擁護的な発言が出ることは、まず有りません。

ホスピスのように、残り少ない人生を悔いを残さず有意義に過ごす手段としては別ですが…。

「…潤滑剤」「百薬の長… 」という表現は、心身ともに健康な方(医者が必要無い人)が、ルールに沿って、程よくたしなんだ場合にのみ使用可能なフレーズです。

そもそも万一、人の身体に、決定的に良い作用をもたらすモノであるならば、自動車運転に際してこれだけの「飲酒運転撲滅キャンペーン」をするはずがありません。

社会サイド(医者だけではありませんよ)からのアルコールに対する基本的な視線は、脱法ハーブに対するそれとほとんど変わりありません。

違いは”脱法”かそうでないか、これにつきます。
そして法律で”保護”しているのは”国”です。

国に莫大な収入をもたらしてくれる、”優良児”を国が手放すはずがないのは、タバコや公営ギャンブルと一緒の構図ですね。

タバコに至っては、明らかな『発がん物質』を”国”が売っているのですから、医者から見れば、ある意味救いがたいのですけれど…。

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