(滲出性)中耳炎で、水がたまる場所
耳より情報
エックス線写真では分かり難い部分の模式図です。
向かって左側が外耳道、右側に鼓膜を境にして、貯まっているのが”滲出液”です。
つまり、滲出性中耳炎では、水は鼓膜の向こう側(中耳腔)に入っています。
患者さんのこの病気の印象は、”プールで耳に水が入った時のようだ。”とよく言われます。
外耳道だと水は外に流れ出してくれるのですが、鼓膜の向こうにたまった水のために、水は奥でチャポチャポいうだけで出てこないので、治療が必要になるわけです。
この水に感染が起こると、炎症がひどくなり、痛みが生じ、急性中耳炎と呼ばれる状態になるのですが、無理に鼻をかんだり、無茶をしなければ痛みはあまりでないのが普通です。