タフな人間の体 耳編 ①
耳より情報
音は耳の奥の「蝸牛」という場所で感じます。
蝸牛というのは、カタツムリのことです。外観はそっくりですね。
外耳道を通って、鼓膜を振動させた音は、耳小骨という骨を介してその音を、リンパに伝え蝸牛のなかの感覚細胞に音を伝えるわけです。
音の大きさはデシベル(db)という単位で表現しますが、数字が大きいほど音が大きいのは理解しやすいと思います。
で、どれくらいでどれ位?というと少し複雑…
ほぼ音のない状況を0dbとして、20dbごとに10倍づつ大きくなってゆきます。40dbで100倍、60dbで1000倍、80dbで10000倍、100dbで10万倍、120dbでは100万倍となり、これはジェット機の爆音状態と表現されます。
倍で倍じゃないのかと思いますが、「対数」という表現ですね。
100万倍に耐えられると考えるとすごいのですが、それほど長い時間は…無理です。
あまりこの状況が長く続くと難聴になるので要注意です。
…おまけ
ところで、音の発生には、あまり大きなエネルギーが必要ではありません。
エネルギー効率にもよりますが、スピーカーで1m程度の距離で、120db程度の最大音圧を発生させるだけなら、数wのアンプのエネルギーで実現可能です。
ジェットエンジンの爆音は360度周囲に撒き散らされるわけですが、それでも、音のエネルギーだけなら数百w程度と計算されますので、小型のドライヤーが発する熱程度の計算でしょうか。
あの小さなセミが、耳をつんざく大音量で鳴けるのは、その仕組みは未だに分かっていなくても、“理由”があるわけです。
その分、逆説的に、音の感知器(である耳)は0dbまで感知する、繊細なパーツであるという話が成り立つということは、以下に続く…