繊細な人間の体 耳編
耳より情報
タフって言ってたのに、今度は繊細かよ?って
そう、人間の体は、タフであり、繊細でもあるわけです。
上でも書いたように、人間の耳は可聴幅が0~120db、音圧実に100万倍の差までは耐えられるわけです。
120dbが、爆音という話はしましたが、じゃあ0dbはというと、音が無いわけではなく、「聞こえるか聞こえないか位の音」と表現されます。
0dbなので、音圧での表現は難しいのですが、とにかく聞こえるかどうかくらいの音です(笑)
とにかく最小ですから、音の強さではなく、どれくらいの振幅を感じているのか?ということで表すことにしましょう。
…でました、その振幅、実に1Å(オングストローム)。
10のマイナス十乗メートル、または0.1ナノメートル、0.0000000001m、なんて言ってもさっぱりわかりませんが、これは水素分子の幅に相当します。
早い話が元素として最も小さな水素分子の幅程度のわずかな振幅を、人間の耳は音として、振動として感じ取ることが出来るわけです。
これが、五感のうちで耳が最も敏感な感覚と言われる所以です。