「扁桃周囲炎」と「扁桃周囲膿瘍」
耳より情報
扁桃周囲炎
急性扁桃炎が、悪化して扁桃腺の”殻”を破って、炎症が扁桃の周囲に広がりつつある状況です。
症状としては咽の強い痛み、嚥下時や、安静時の痛み、耳に響く痛み。口が開けにくくなる。しゃべりにくくなる。
食べたくても、飲み込めなくなる。等など。
熱は出る時と出ないときがあります。
風邪や、扁桃炎、咽頭炎が先に症状として有る場合が多く、肉体的、精神的なストレスが溜まっているとき(抵抗力が落ちているとき)等が要注意です。
扁桃周囲膿瘍(下記)への悪化が心配されます。
扁桃周囲膿瘍
扁桃周囲炎が更に悪化したときに、扁桃の”殻”の外側に膿が貯まり出します。
痛みは更に増悪、体調もさらに悪化、食事はほとんど摂れなくなることが多いです。
耳に響く痛みもありますが、もはやそれどころでない体調の悪さ。
口は指一本空くのがやっと位になり、ツバも飲めなくなります。
処置、治療は結構、一刻を争う場合が多く、炎症としてはかなり重篤、深刻な部類、状況と言えます。
時に入院が必要で、排膿や点滴治療などの積極的な治療により至急改善を図る必要があります。