アレシボ望遠鏡崩落|大牟田市の耳鼻咽喉科立石医院

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院長の時々日記

アレシボ望遠鏡崩落

院長の時々日記

12月1日にアレシボ望遠鏡の受信プラットフォームが崩落落下。
今年8月にケーブル破断にともなう反射面の損傷が発生し、11月20日に望遠鏡の廃止、解体が決定されたばかり。

900tと言われるプラットフォームが、大音響とともに崩落落下してゆく姿には胸が痛んだ。

映画でおなじみのこの望遠鏡は米領プエルトリコに1963年完成。305m径は2016年まで長らく世界一の直径を有する電波望遠鏡として君臨。
アインシュタインの100年来の宿題である重力波検出にも威力を発揮し、1974年マサチューセッツ大のラッセル・ハルスは湿気に高温、蚊に悩まされつつ、当時最新の32kbのコンピューターと格闘しながら中性子連星を発見した。
パイオニア達にはこのような逸話は尽きず興味深いが、よりけりと思うので備忘録にあらましとしてのみ記しておく。

11月7日に撮影された画像、8月の支持ワイヤーの破断落下に伴う損傷が反射面に確認される。

 

 

 

 

落下直前の夕日を浴びる受信プラットフォーム。

 

 

 

 

 

アレシボ望遠鏡は、電波受信だけにとどまらず、送信ができる望遠鏡としての機能が備わっているのも特徴だった。
1967年ケンブリッジのベル女史が手製の電波望遠鏡でパルサーを発見するが、当初は宇宙からの正確な時を刻む電波が知的生命体によるものではないかと本気で考えられて、このパルサー第1号にはLGM-1(緑の小人1号=宇宙人)と命名がされたほどだ。
この影響もあってか1974年、アクティブSETI(地球外知性探査)として地球から宇宙の知的生命体に向けて最初のメッセージ送信がなされたのがこの望遠鏡。
宇宙の絶望的な広さを考えると、簡単に我々が独りぼっちではないと知ることははかない夢と思われたが、望遠鏡の巨大さから、もしかしたら?と思わされたのも事実。
アレシボメッセージとして、夢が膨らんだ記憶がある。

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