2021年のショパンコンクール
オーディオ・音楽関係院長の時々日記
2021年のショパンコンクールが終わりました。
例にもれず、2020年予定だった、5年ごとのはずのショパンコンクールも新型コロナの為に1年延期でした。
次回の開催年はいつになるのかな?
使用されたピアノでファイナルまで人数的に圧倒的に使用されていたスタインウェイ(ハンブルグ)ですが(おかげでスタインウェイは二台用意)優勝者の選んだピアノはFAZIOLI(イタリア)でした。
優勝者の、ファイナルとは思えないようなFAZIOLI独特の明るい音色が軽やかに指先からこぼれる演奏が印象的でした。
二位の一人、ソナタ賞はKAWAI(日本)を選択。その一聴、枯れたような、朴訥とした音はKAWAIをあまり聴いたことのない自分には少なからぬ衝撃でした。
日本人の入賞者の使用ピアノは、お二人ともスタインウェイでした。
6位入賞までにKAWAI使用者が二名入りましたが、ファイナルまで使用者率二位を誇っていたYAMAHAの上位入賞者はいなかったようで、ちょっと意外でした。
コンクールの演奏がYouTubeで実況される良い時代です。
前回のコンクールでは圧倒的なファイナルでの使用率で、音が華やかでアピール力が大きくファイナル向き、とされていたスタインウェイ使用者が、今回は入賞者の半分程度だったと言うのは、演奏方法や、アピールの仕方の多様性によるものなのかと思いました。
―演奏者は「音楽言語」を理解して伝えることが必要だ―今年のある審査員の言葉
…あ、日本人で誰が入賞したなんかはみんな、知ってますよね。