ノドと扁桃
耳より情報
風邪という病気の定義がはっきりしていませんので、風邪と扁桃炎を(患者さんが納得できるように)しっかり区別して表現、説明することは簡単ではありません。
以下はあくまで一般的な表現をもとにしています。
- 「風邪」というのは、ウイルスによる上気道炎を指すことがほとんどです。
- 「扁桃炎」というのは、細菌による口蓋扁桃への感染症を指すことが多いです。
※ざっくりと話をしないと、一般の方は理解が難しいと思います。
院長の記載には、しばしば医学的でない表現が見受けられるかもしれませんが、ご勘弁ください。
”扁桃”と呼ばれる組織は図の青いところで示されるたくさんの部分、パーツですが、通常、口をあけて直接見えるのは、口蓋扁桃、咽頭側索、咽頭後壁リンパ小節です。
特に存在感大きく目につくのが両脇の”口蓋扁桃”で、一般にはこれを『扁桃腺』と呼びます。
扁桃の中では最も大きく、周囲を「被膜」と呼ばれる”殻”に覆われています。
「扁桃腺」は細菌に対しての抵抗組織として働くことが多いですが、ウイルスに感染して、腫脹が長引くことも有ります。3か月以内に炎症所見が改善するものを急性扁桃炎、これを越えて長期に炎症を継続するものを慢性扁桃炎と称します。
リンパは咽のほとんどあらゆるところに表在して、身体を細菌やウイルスから守ってくれているのですが時々、防御がまにあわず、腫れてしまい身体に影響を及ぼします。
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