Z701 Modena-BHBSmini 試聴;バージョン1|大牟田市の耳鼻咽喉科立石医院

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オーディオ・音楽関係

Z701 Modena-BHBSmini 試聴;バージョン1

オーディオ・音楽関係

※この記事はZ701のVr.1ですのでバーチサブバフルが有りません。

⇒Z701 Modena BHBS mini 組み立て記事はコチラ

⇒Z601Modena の組み立て記事等はコチラ

※上がZ601、下がZ701 です。

音工房Zさんのスピーカー Z701 Modena-BHBSmini が組みあがり、数日慣らしをしました。
初音出しの「アレ?」という音色は、初めて経験すると、ドキッとさせられますが、今後の音の変化を期待させてくれるスパイスですね。

どうしてもユニットが共通なZ601 と比較することになりますが、院長的な勝手な予想は”音域面”ではガタイの小振りなZ601が苦戦するのではないか…大き目の箱、Z701優位だよね。

”箱”に関しては、大は小を兼ねて、小は大を兼ねない傾向が有ると分析する院長。

『人間の発声』に関してですが、オペラ歌手に体躯の貧弱な人は比較的少なく、ソプラノの女性に於いても、やや体格的に良好な人の方が、”良い声”である傾向が認められます。
詳細は省きますが、古い話で極端な例は『カストラート』ですね。

一応、耳鼻科医の院長としては、声帯(ユニット)が”同一”なら、肉体労働の結果である発声は、トータルの筋肉、骨格の量(箱)で種々決まる傾向が”どうしても”ある、と分析するでしょうか。

例えば、セミがあの体で、ものすごい音量で鳴ける仕組みはいまだ解明半ばですが、じゃあ腹に響く低音でなけるか?というと話は別…。

マリア・カラスは、身長172cm(体重が一時100kgを越したと言われますが)、シャンソン界の至宝エディット・ピアフは150cmしか、なかったじゃないか?まあたしかにオペラとシャンソンじゃあカテゴリーが違うし、音域も異なる、となると言ってる院長もわけがわからなくなる!?

…って、オーディオは格闘技でも生存競争でもなく、趣味の世界でルールがありませんので、気楽に行きましょう。

※アンプ、再生機器は下記以外も使用しましたが、レポートではシンプルに。
再生機の機種選定は、勿論院長の一存で、問答無用です(笑)。

いつもの?ソニーUDA-1にウォークマンZX-1の組み合わせです。
ハイレゾではなくPC経由で256kbps以上でダウンロードして、接続は前面のUSB端子です。

しばらくハイレゾをダウンロードしていましたが、データの欠落が、時々起こるのです。
データが大きいからでしょうか…いくら音質が良いと言われても、音飛びは気持ちの良いものではありません。
ストアから何度かのダウンロードは保障されていますが、CDのように手元にソースが担保されない状態は、なんだか不安なものです

そんなこんなで院長は、どうもCD派のようです。

今回の試聴CDは、以前のZ601での試聴盤に加え、院長の好みで下記のレーベル、その他を追加しました。
超低音には、大山さんご推薦の、スーパーマリンバの演奏も試しました。
今回、結構大事にしたのは、ガッツリ聴きこむだけでなく大き目の音量でBGM的に音楽を流し続けて、機材を替えてどんな変化を感じるかでした。

Kalman Oloh Trio の「Contrasts+Parallels」院長推薦のMA-Recordings レーベルの一枚です。
バルトークびいきのリーダーが、民族色豊かに女性ボーカルと共演、アコースティックな音域が充実しています。
前半のバッハの無伴奏チェロの編曲もなんともいえません。

松岡直也さんの「見知らぬ街で~Fall on the avenue」

昔からのリファレンスの一枚。
高域から中低域の充実が好きです。

聴き比べに、何枚か選べと言われれば、この一枚は外せない院長です。

 

 

左図のように院長の試聴環境ではZ701の後部のバスレフポートには、付属の桟を二本とも入れました。
それでも低域がパワフル過ぎるのでは、と感じられるほどです。
同じ環境でZ601には、聴感バランスで付属の桟一本ですね。
ちなみにZ800では中低域のパワフルさゆえに、ノーマルの円筒状のポートにゴムシートをひと巻き入れています。

 

8畳位の鉄骨づくりで、壁はそこそこ厚め、家具は幾分ごちゃごちゃした部屋。
スピーカーと後壁との距離を気にしながら音響的には、デッドでもライブでもない感じでしょうか。

…ところで

『馴化』という言葉があって、人は一定の刺激を繰り返し受けていると、その刺激に対して反応が鈍くなってしまう、というものです。

高速でガンガン音楽聴いてて、トイレ休憩…車に帰ってきてキー回して大音量!にびっくりした経験は有りませんか?

でも、聴きこまないと院長の固くなった頭にはなかなか音が沁み込みません。
…で、以下は主にZ601との聴き比べ。

上記の環境内で、パッと聴きには、同じユニットなのか?と疑います。

Z601はやはり高域がきらめく感じが、第一印象として表に出ます。
低音は必要十分です。更に稼ごうと、ボリュームコントロールすると当然ですが、低域の破綻はZ701に比べれば早く訪れます。

対してZ701は上記のポート調整でも低音の厚さが際立ちます。
音量によっても、この音の高さでのバランスは変化するので、試聴環境で、更にポート調整、周囲とのセッティングなどで対応することが必須になると思います。
院長の好きな、アコースティック系、ギター、ピアノ、Jazzトリオ、中編成クラスのオーケストラまで、高域はModenaそのままに、中から特に低音の音が厚くなった分”艶っぽさ”が増えた印象で、それはボーカルのソース含め特に中音量以上でより一層発揮されます。
好みは有るでしょうが、Z800の”力”でドンと押し出されるような低音ではなく、包まれるような音ですが、ウーン院長の感性と文才の限界…。

なんとも高音と低音の、質感と量感というものを考えさせられる二機種と思わされました。
ユニットが同じだからこそ分かる、改めて”箱”の違いとはこういうものだと知った気がします。

実は院長は、発売時にユニットがZ601と共通と聞いて、”なんだ同じか…”と、購入前に主幹の大山さんに、Z701のユニットを替えるならば、どの機種が良いでしょうか?と尋ねた経緯が有ります。
大山さんからは制作過程で使用した機種を親切に教えていただきましたが、考えれば失礼な話で、”箱”でこれほど違うとは…ジックリ二台を聴いた後で、尋ねるべきだったと赤面しております。
失礼しました。

院長の勝手な判断では、Z701はZ-Modenaユニットを軸に”箱”の可能性を追求したひとつの答えで、他ユニットへの拡張性を併せ持つ、次なる自分好みの使いこなしを、想定した一台といえるでしょうか。
ユーザーサイドの大事なポイントはここにあって、我々は部屋の条件自体はなかなか変えることが出来ません。
いきおい、スピーカーの対応幅が大きいと嬉しいわけで、”体躯大きめ”なZ701は、この寛容度が広い可能性が大です。
とりあえず院長の部屋では、まずパワフルな低音と中音のつながりへの傾向と対策でしょう。

対して、最初の一台として音楽を良い音で聴き始めたいという人には、院長的にZ601は間違いなくお勧めでしょう。
エントリー機と呼ぶのがはばかられる程のクオリティー、サイズ、音質、仕上がり、価格と申し分のない最初の一台と思います。
院長は無謀にもZ800から入って、散々聴いたあとで、Z601に戻った?派、なのですが、そんな私をZ601は十分もてなしてくれました。

さて、直近では、音工房ZさんからAlpair-7を使用したユニットが再販されるなど、色々と悩ましい状況です。

さあ、あなたはどのスピーカーを選択しますか?

…、ところで

2016年11月に新しいZ1000(右端;完成品)が販売になり、当家に到着し聴き始めました。

12月に入り、ようやく慣らしが終わり、本格的なパフォーマンスを発揮できるようになり、聴き比べができるような状況になってきましたが、毎度色々と面白い発見が有ります。

いやー、Z701、コストパフォーマンス高いです!

院長のラインナップは左の通りですが、ご興味ある方はこちらもご覧ください。

⇒院長の音工房Zのスピーカー

…おまけ

音工房Zさんのスピーカー3台を作ってみた、製作の”難易度”の印象です。
易しい順に Z800→Z601→Z701 でしょうか。

ド素人の院長ですので、下記ご参考までに。

Z800は今にして思えば、3機の中で一番組みやすかったです。
最初の一台でしたので、無我夢中でしたが、思い返せば(他機に比較して)楽に組み立てられました。
重量が13キロ以上と重いのですが、ダボ穴がありクランプ掛けも安心して行えるので、リニアフェーズの部分のクランプがけ、が少し面倒だった気がしますが、この私にも出来たのですから。

ネットワークは本当に何回も何回も見直して、ハンダ付けしました。

なんとかこれもうまくいったので、調子に乗って、色塗って、ゆくゆくZ601を買う羽目になりました(笑)。

Z601は、二番目の製作でしたが、以外に手こずりました。
軽いので、取り回しはいいのですが、凹凸のない板同士を精密に組み合わせるのが結構難しかったです。
最初、包装解いて、部材見て、”え?ダボ穴無し?一体どうやって組むの?””固定用パーツが入ってない!?”マジで思った院長のレベルでした。
クランプかけるときも軽すぎて?手につかないようで、バタンバタンと倒してしまいました。
最初にZ800を経験していたので余計難しく感じたのでしょう。
配線のハンダ付けは”直結”で楽勝?でしたが、意外と気になったのが、高級な外装材です。
バーチクルボードに比べ、”色白”な外観はなんとなく汚しづらく、今でも院長はイメージにぴったりなので裸地のままにしています。

Z701は、斜めカット部は当初、本当にビビりました。(2016年5月以降のバージョン2では、組みやすく改良されているようです)院長の製作記事はこちら⇒Z701ModenaBHBS製作記事
しかし、素材の精度に助けられ、ちゃんと指示のとおりに組んだらこんなに出来上がるんだー、と感動を与えてくれる一品でもあります?
7Kgの躯体は軽くはないはずですが、結果三日で組みあがり、Z601より楽かな?と思えることもありました。

突板貼り⇒(記事はコチラ)、が残っていますが、近々挑戦します。
またそれに伴って音が変わるのではないかと楽しみでもあります。

以外に組立のための道具が少なくて済むヨ、というのは、Z701の製作記事にも書きましたが、とにかく精度の高さに助けられます。

決められた角と角、縁と縁をきっちり合わせれば知らないうちに(しかも院長にはほぼ完璧と思える)出来上がりです。
まるで、自分が工作が上手いのでは?という、錯覚にとらわれます。
それだけで感動です!…いや、もちろん音も感動です。

その他のリンクはこちら

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